◆        対         談        ◆

天翔流整体術協会は「月刊報道日本」で紹介されました。

主宰 柳田治男 / ゲスト 穂積隆信 (写真右)


穂積:「天翔流整体術」という独自の整術の主宰者であられるとお聞きしていますが、先生が整体の道に入られたきっかけは何だったのでしょうか?

柳田:今から20年ほど前のこと。学生時代に剣道で痛めた腰が突然悪化しましてね。あらゆる病院(整形外科)、接骨院、針灸院をあたったものの効果が得られず、とうとう車椅子の身に...。そんな時、ある整体術の先生を紹介して頂いたのです。宗と仰る中国人の先生で、中国の導引術を基とした整術を専門としておられました。宗先生に診て頂いたところ、なんと5回の診療で普通に歩けるように!大変な衝撃を受けた私は、弟子をお取りにならない宗先生に頼み込み、特別に入門の許可を戴き、二年間整術について基礎から教わりました。そして自ら研究開発した天翔流整体術があるのです。

穂積:筋金入りの整体術師でいらっしゃるのですね。ところで、看板らしきものが1つも見当たりませんが、これには何か理由が?

柳田:患者さん1人1人を丁寧に時間をかけて診て差し上げることが私の信条。1人当たり施術に90分かかるため、1日に5人を診るのが限界なんです。大きく宣伝して患者さんをたくさん呼び集めていたら、私の身体がもちませんので(笑)。

穂積:1人90分?!ずいぶんじっくりと施術なさるわけですね。

柳田:ええ、私はどのような患者さんに対しても必ず全身に施術を致します。と言いますのは、例えば「腰が痛い」と言って来られた場合でも、皆が皆、腰が悪いとは限らないのです。時間をかけ、全身に手を当てて、身体のどの部位が悪いかを正確に見つけ出すわけです。

穂積:施術において、先生が大切にしておられることはありますか。

柳田:近頃の医師や整術師は機械や器具に頼り過ぎではないかと。私は手で覚えた感覚を大切に、この手ひとつで患部を探し出し、施術をすることにこだわりと自信を持っています。手から伝わる心を大事にしたいと思っています。

穂積:後継者はいらっしゃるのですか。

柳田:いえ。弟子を募集しているのですが、なかなか後を託そうと思える人材がいなくて...。現在、私は54歳、この先10年間で私の心を受け継いでくれる人を探し出し、基礎からしっかりと育てていけたらと考えています。

穂積:素晴らしい整体術ですから、ぜひ有能な後継者を育て、後世に伝えて頂きたいと思います。ありがとうございました。

(2001年6月取材)